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珍しく組織論とか考えてる

乗っているのがモロい舟でも、よく知らないが頑丈な物質で覆われているので、航行に支障はない。助けてくれた人もいるし、悪い人ばかりではないと思うと、出ていくことがなかなかできない。手塩にかけてきた愛着もある。さらに、別の船や島が見つかるかどうか不安だから。

ただ、やはり海には嵐も起こる。そのときに舟の中での様子が大切なのだと思う。ここで方向性に決定的な違いがあると、船員は脱出を図るだろう。

今回、新型コロナウイルスへの対応によって、イメージの命運が分かれてしまったのは、政治の問題だけではない。組織のリーダーの覚悟が透けて見えてしまった。航海を経済活動になぞらえれば、いま起きているのは嵐と同じだ。いや……むしろ、病が感染しているのは異常気象と似ている。理由はわからないが毎日台風が来てるのに「出社しろ」と言うのと変わらないのだと思う。

本邦には中小企業がたくさんある。多くの場合、そこにあるのは「さほど潤沢ではないが会社がまわせる資金」と「平凡な市民」だ。社長や管理職でさえも、少々の野心があるが基本的には平和に人生を送りたい善良な人々である。それであれば、なおさら重要なのが組織の設計や組織が体現する思想やアイデンティティだ。

しかし、それができていないところがあまりにも多すぎる。もし語弊があるのであれば、こうも言い換えることができる。好印象を残しているのは、それができているところだけ、なのだ。

会社の歴史は関係なさそうだ。長い実績があってもなかなか社としての方針を出さないところがある。バブル崩壊もITバブルもリーマンショックも、東日本大震災さえ経験したのに。むしろ「震災の時も乗り越えたから大丈夫」という意識があるようだ。しかし、そういう人に限って具体的な方策も示さず、なぜ乗り越えられたかについては精神論しか語らない。リーダー的存在の発言に、今回は本当に、心からうんざりしている。ちなみに、これはひとつの企業を責めているわけではないので、悪しからず。

この短期間でショートするかどうかとは別のところで、既存の組織が壊れて社会がますます変化する流れが作られるのではないか。むしろ、新しく書き換わっていかないと、マズい。非常に危うい。まぁずっと変な国なんだけど。

折しも(4/5深夜)、先ほど「緊急事態宣言の【準備】に入る【見通し】」という謎のニュースが流れてきた。おそらく、この発表を受けて色々と準備に入る企業もあるのだろう。ため息しか出ない。しかし同時に、仕事があるのはありがたいこと。がんばります。

それにしても、みんながこんなに管理されたいとは思わなかったな。でも考えてみれば、管理されたい人が多いから、現状の学校や社会でうまくいってる人がマジョリティなんだね。わたしはできるだけ、死ぬまで抜け道を探していきたい。組織論とか考えてみたけど、社長には向いてなさそうだ。