To be or not to be; that is the question.(シェイクスピア『ハムレット』より)は、たぶん有名なフレーズ。「生か死か、それが問題だ」のような訳だと思っていました。翻訳ってすごいなぁ、と。
ところが。
(1)「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」(一番一般的な訳?)
(2)「生か、死か、それが疑問だ」(福田恆存、1967年)
(3)「死ぬるが増しか、生くるが増しか、思案をするはここぞかし」(外山正一、1882年)
(4)「世に在る、在らぬ、それが疑問じゃ」(坪内逍遥 、1909年)
(5)「生きるか、死ぬか、そこが問題なのだ」(市河三喜・松浦嘉一、1949年)
(6)「やる、やらぬ、それが問題だ」(小津次郎、1968年)
(7)「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ」(小田島雄志、1972年)
という代表的な訳が存在していて、わたしが覚えていた「生か死か、それが問題だ」という訳はどれでもなかった。創作ですね。
さらに驚きの結果が。
青山学院大学のThomas W. Dabbs先生というShakespeareがご専門の先生といつかこの話になったところ、(4)の坪内訳(最初にShakespeare全作品の翻訳に取り組んだのは坪内逍遥です)が一番いい日本語訳だと言われました。
Dabbss先生の指摘は以下。
The best translation below that I see is Tsubouchi Shoyo, because it is the most abstract. Hamlet is not talking specifically about one thing (death, revenge, his current condition) but about the value of being (should we even exist at all). Highly philosophical at this point in the speech, and in keeping with Hamlet’s educational background in Germany. He becomes more specific later when he does talk about death, revenge, and his current condition, but not in the “to be or not to be” line.
なんだ……普通に読めばいいんじゃん。
(これがまるっきり正しいというわけにもいかないだろうけど)
そういえば、3月末に起きたOASISの「NOEL OR DIE」事件(?)は、騒がれる前にMySpaceのブログで見てた。サッと頭をかすめたのは「POLYSICS OR DIE」的な意味(たぶん英語ネイティヴの人は分かってないのかも)。次に、小学1年のころ公園に落書きしてあった「マッチ命」という日本語がものすごく面白かったのを思い出した。ひたすらに意味が分からなかったからなんだけど。きっとNOELも英語なのに「???」だったに違いない。
とりあえずホンヤクコンニャクを食べてみたい。











